画像の時計は1980年(昭和55年)頃に製造販売されていたウォルサム・ダイナックスクォーツで、当時の価格が15万円ほどしました。ケースの材質は擦り傷に強い超硬質合金、文字盤はブラックオニキス、機械は電池式クォーツで作られています。
 フリー百科事典のウィキペディアによると、ウォルサムの正式名称はウォルサム・ウォッチ・カンパニー(Waltham Watch Company )で、アブラハム・リンカーンやジェームズ・ブキャナン、川端康成も愛用していたアメリカ最古の時計ブランドである、と紹介されています。
  購入後30年を経過し、電池を替えても調子が悪く、文字盤にひび割れがあったり、部品の入手が困難だったりで、そろそろ日常使用がむずかしくなってきましたが、オーナーの方の時計に対する想いがとても強く、その気持ちにお応えするために、今回オーバーホール修理を行ない、しばらく様子をみてもらことにしました。
 新しい時計を買えば済むことだけど、直して使えるものなら、まだまだこの時計を使いたい・・・この言葉を今までに数えきれないくらい多くのお客様から聞いてきました。
時計の仕事に携わる者の一人として、これはとてもありがたい言葉で、時計をそこまで大切に思ってもらえることに改めて感謝したいと思います。